21Sep
テイスティングは簡単!?
ワインのテイスティングで注目すべきは、3点!
- 外観
- 香り
- 味わい
まずは「外観」についてだが、チェックポイントは色調、輝き、透明度、粘度。
「色調」については、色の濃淡から、年齢と産地の気候が読み取れる。若いうちは薄く、熟成すると黄色が濃くなる。赤ワインは、若いうちは紫を帯びた赤色だが、熟成すると赤みが淡くなり、レンガ色に変化する!また温暖な土地のワインは赤の濃さと深みが強い。
「輝き」と「透明度」があれば清潔な環境で造られた健全なもの!
「粘度」については、グラスを軽く回すと、しずくが壁面にまとわりついていわゆる「脚」や「涙」と呼ばれる跡が見られる。ゆっくりと長く尾を引くような粘度の高いワインは「脚が長い」と言われ、アルコール分やエキスをたっぷり含んでいる証!
よく熟したブドウや暖かい土地のブドウが使われている「粘度」の高いワインはコクを感じる!
スパークリングワインはさらに「泡の細かさ」が加わる。いいシャンパンは、細かい泡が連続して立ち上がり表面に連なる!
「香り」はどうか?
偉大な(?)ワインは数分間、芳香が続く。それが、高品質の証!10~15秒で判断が基本。軽いか、重いか?薄いか、コクがあるか?生き生きしているか、穏やかなのか?渋いか、まろやかなのか?「繊細さ」「優雅さ」「複雑な」「壮大な」?意識的に続けていくうちに香りや風味がつかめるようになる。
「味わい」も簡単!まずは、少量口に含んで、そして第一印象を素直に表現してみよう!若ければ「生き生きとした」「フレッシュな」印象。熟成していれば「穏やかな」「柔らかい」、暖かい土地なら「力強い」「コクのある」味わいが残るはず。
次は、口の中に行き渡らせる。香りは、口の奥から鼻に抜ける香りも大切。口をすぼめて空気を吸い込むと香りがわかりやすい。そして、甘み、酸味、渋み、苦みをさがしてみよう。酸味は白ワイン、渋みは赤ワインが特徴。
テイスティングにはあと2点!
それがボリューム感と凝縮感だ。
ボリューム感とは、風味の豊かさやコク。凝縮感とは、果実味の豊かさや味わい。それらの調和がとれていなければいいワインとは言えない!白ワインは、酸味と甘みのバランスがよく、まろやかな感じ。赤ワインは、果実味とタンニン、酸味が調和しているのが特徴。
「余韻」にも注目!
暖かい土地のワインや当たり年のワインは余韻が長い。
ワイングラスって難しい?
ワイングラスは次の3種類で十分。
「ボルドータイプ」
チューリップを大きくしたような形のグラス。唇を当てる部分は狭く、内側に軽くカーブしている。ワインをためる部分は卵型になっている。この形がボルドーの渋みを含む味わいをまろやかにしてくれる。ボルドーの赤と白向き。小さなタイプならサンジョベーゼやリースリング。白のワインの場合は、温度が上がらないように少しずつ。グラスの4分の1で。汎用性が高いので、大きめと小さめのタイプを!
「ブルゴーニュタイプ」
ボウルの部分が風船のように丸く膨らんでいる。空気にたっぷりと触れ、豊かな香りが広がりやすい。グラスに鼻を入れて香りをかぎながら、ゆっくりと味わうことができる。シャルドネ、ピノーリワール、メルロ向き。
「スパーリングタイプ」
フルート形とチューリップ形がある。フルート形は泡の立ち上がりがきれいに見えるが、香りをためる点ではやや弱い。チューリップ形は、両方の良さを備えている。
和食とワインの相性はどうなの?
ワインはウイスキーのように単体で飲むものではない。食事中に、わいわいやりながら楽しんでみよう!意外にも和食との相性はいい!辛口白ワインのときは、柑橘系の香りを加えるレモンやゆずを料理に加えてみよう!赤ワインのときは、シイタケや舞茸のソテーを添えると美味しさが深まる。
スパークリングワインは、お雑煮やおでんとも相性がいい!ゴマだれにはブルゴーニュのシャルドネ。柔らかい豚の角煮には、まろやかさと優しさを持ったブルゴーニュ。ステーキには、タンニンのボルドーを少し高めの温度で。魚フライの白ワインは、冷やした方がいい!
「レストラン」にて 食前酒はどうすればいい?
「ガス入りとガスなしのどちら?」と聞かれたら、ミネラルウォーターのこと。高い店では、1,000円くらい。定番は、1,500円のシャンパンか白ワインでOK!フランスでは、食前酒を飲みながらゆっくりと注文する料理を決める。最低でも20分!本来食前酒とはそういうもの。
「ワインリスト」を渡されたら?
リストにはシャンパン、白ワイン、赤ワイン、甘口ワイン…の順に書いてある。さらに、ブルゴーニュ、ローヌ、ボルドーなどの産地。さらには村ごと、あるいは、ヴィンテージなど。「料理に合わせてグラスワインを」「By the glass」と注文するのが無難。
ワインリストから選ぶ時の予算と本数は?
予算は、料理の値段と同じ程度かプラスα。本数は、例えば2人で一本程度が基本。シャンパン1本で通すのも有!赤か白か選ぶときは、選択肢が広い白ワインからが選ぶのが無難。白ワインのグラスから赤ワインのボトルという流れもスムーズ!